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【活動報告】反・貧困キャラバン、大分県における活動を終える 更新日:2008.08.17(日)

◇ 反・貧困キャラバンの大分県における活動が終わった。
◇ 8月13日から16日というお盆まっただ中の時期だった日田、別府、大分の福祉事務所への申し入れでは、生活と健康を守る会の人たち、大分での街頭宣伝では若い弁護士やクレサラ被害者の会の人たちが、たくさん参加してくれて、充実したキャラバン活動ができた。
◇ 16日午後6時からは、アイネスで宇都宮健児さんと湯浅誠さんの対談の集会を開いたが、100人を超える参加者があった。湯浅さんは、1億円以上の資産を持つ人が150万人、生活保護を受けている人が150万人という、上下に広がり中間層が薄くなっている日本の現状を話され、働く人の地位や環境の問題と社会保障の問題は切っても切れない関係にあることをわかりやすく説明された。宇都宮さんは、各地で反貧困ネットワークを作っていくことが必要だと呼びかけられた。
◇ キャラバンカーは今日、愛媛県に引き継がれた。10月19日の明治公園での1万人大集会まで、反貧困をうったえて全国を駆け巡って行くのである。
 
【活動報告】クレサラ実務研究会in神戸が開催される 更新日:2008.07.22(火)

◇ 7月21日、神戸ポートピアホテルでクレサラ対協主催のクレサラ実務研究会が開催された。このクレサラ実務研究会は、毎年、多重債務事件を処理するにあたっての実務的な問題点を実務家や学者が交流し、発表する、いわば多重債務問題の「学会」としての意味を持つ研究会で、今年で16回目となる。
◇ ここ10年位は、私も企画・運営に関わっており、今年の後半の過払い金訴訟の論点に関するリレー報告は私がテーマと講師を選定、依頼した。毎年の発表が同じ内容の繰り返しとならず、マンネリ化しないように、新たな論点について斬新な理論で成果を上げている若手の弁護士や司法書士に発表を依頼するようにしている。今年の参加者は過去最高の850人に上った。クレサラ問題を最先端で扱っている実務家がこれだけ全国にたくさんいるということだ。
◇ 発表は11月までに本としてまとめられて、販売される。研究会には参加できなかった全国の実務家のテキストとなるのである。これは、とりもなおさず、全国の多重債務者の支援のテキストなのである。
 このような貴重な研究会の企画・運営に携われていることを幸せに思っている。
 
【弁護士河野の日常】日弁連「労働と貧困」問題韓国調査実施 更新日:2008.07.04(金)

◇ 日弁連が今年秋に開催する人権大会シンポジウム「労働と貧困」の海外調査の一環として、6月30日から7月3日まで韓国ソウルを訪れた。
 韓国は1997年の経済危機以降、新自由主義が進行し、非正規雇用が急増したが、2006年11月に非正規雇用労働者に対する不合理な差別処遇禁止や不法派遣に対する制裁などを内容とする「非正規職保護法」が成立し、昨年7月に施行されている。また、国民一律の生存権保障を目指す国民基礎生活保障法が2000年に制定されている。これらの実施状況と実態を調査するのが目的だった。
◇ 私は国民基礎生活保障法の調査を行う班に属して行動した。
 韓国にもさまざまな矛盾はあるものの、市民団体の代表も加わった委員会で毎年慎重な審議を経て保障基準が定められていることや、自治体の実情に応じてほとんどの場合国が9割の負担をすることで窓口規制を生じさせていないこと、雇用創出のために自活後見団体や社会的企業を育成する仕組みが何重にも作られていることなどは、日本が学ぶべき点だと考える。
◇ おりから韓国は、BSE問題に端を発した市民のろうそく集会で騒然とした雰囲気だったが、市民の活力と民主主義への情熱を感じさせられた4日間だった。
 
【弁護士河野の日常】県外の法律事務所の訪問を受ける 更新日:2008.06.17(火)

◇ 先週末、九州内の他県から、法律事務所の弁護士・事務職員総勢13名の訪問を受けた。その法律事務所は、近々弁護士法人化し、支店を開設したいと考えており、また隣接他士業との連携も考えているので、当事務所の形態について参考にするため、見学に訪れたのである。
◇ 弁護士だけでなく、事務職員の方々からも、事前に多数の質問事項が用意されていた。本店と支店との意思疎通のあり方は?連携士業の間での利益相反のチェックは?事務所内の弁護士の報酬決定の統一性の持たせ方は?等々、これまで当方でもあまり考えていなかった問題点についても、鋭く質問された。
◇ 弁護士法人化して6年、他仕業と連携を始めてから5年、自分なりに考えて体制を作り上げて来たが、このような訪問を受けたことで、改めて問題点や今後の方向性について意識化することができて良かった。弁護士大増員時代の昨今、法律事務所のあり方について真剣に考え、県外の先進的な取り組みを取り入れて、積極的に改革していくことは大切なことだ。私の事務所でも、同じような見学をぜひ実施したいと感じた。
 
【活動報告】日本成年後見法学会に参加 更新日:2008.06.01(日)

◇ 5月31日、東洋大学で開催された日本成年後見法学会に参加した。4年前に設立され、今回で5回目の学術大会だ。今回のテーマは「虐待防止と成年後見」。高齢者虐待については、2005年11月に高齢者虐待防止法が制定され、通報義務規定などが設けられた。高齢者の場合、子どもの虐待と異なり、「経済的虐待」という独自の問題がある。高齢者の資産や収入を家族や親族が収奪してしまうというものだ。このような場合には、市町村長による成年後見申立が有効なのだが、申立件数が十分には伸びていないという。
◇ 高齢者、認知症患者が増えるなか、成年後見制度がますます活用されなければならないが、人口比での成年後見利用率はスウェーデンが1.5%、ドイツが1.3%であるのに対し、日本は0.08%に止まる。さらに成年後見制度の利用促進が図られなければならず、パネリストの1人からは、生活保護法の改正により、成年後見制度の利用も給付の類型として追加すべきだとの意見が出されていた。
◇ 家族・親族による経済的虐待の事例では、第三者後見人が選任されることになるが、弁護士、社会福祉士などの受け入れ態勢もさらに充実させていかなければならない。
◇ ところで、東洋大学の6号館地下の食堂はすごかった。1000席ほどある食堂の周りにいろいろな店が並んでいるが、インド料理店のカレー定食は本格的なカレーとナン、ラッシー、サラダで500円とお得。しかも普通のインド料理店で食べる1500円位のものと何ら見劣りがしなかった。最近の学生は恵まれている。
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弁護士法人 おおいた市民総合法律事務所