学校は、子どもが快適な環境で教育を受けることができるように配慮する義務を負っています。
いじめがあることを保護者が担任教師に伝えているのに、有効な調査もせずに放置しているのは違法であり、そのためにいじめが続くようであれば、保護者は学校に対して損害賠償の請求もできます。また、小学生の子どもがいじめをしている場合には、その親に対しても、監督責任を怠っているという理由で損害賠償請求ができます。
担任教師が有効な対応をしない場合には、まず校長に改善を求め、校長が有効な対応をしない場合には教育委員会に改善を求めましょう。それでも学校側の姿勢に変化が見られない場合には、弁護士や専門の相談窓口に相談するのが良いでしょう。
いじめについては、それが人権侵害の問題であるという認識を保護者と教育現場が共有すること、いじめられた子どもを徹底的に守る態勢を作ることが何よりも大事です。
最後に義務教育でも、登校は権利であっても義務ではありませんから、環境が改善されるまでは、子どもが学校に行きたくないと言っているのに登校させる必要はありません。 |